坂間村(読み)さかまむら

日本歴史地名大系 「坂間村」の解説

坂間村
さかまむら

[現在地名]古河市坂間

松や雑木の林を背にして、北東から南西へ向けて、かわす沼・ククヤ沼(釣鐘沼)妙光寺みようこうじ(いずれも昭和五年干拓完了)に突出た半島状の台地に開け、北方には鴻巣こうのす村へ向かう坂、南方にも中田なかだ新田へ向かう坂がある。村名は「寛文朱印留」にみえるが、旧獺沼に南面する台地上には縄文前期の貝塚や中期・後期の土器片の散乱があり、小字東谷ひがしや四ッ塚よつづかには古墳もあった(消滅)し、現埼玉県熊谷市の竜淵りゆうえん寺の「当寺年代記」の大永三年(一五二三)条に「古河御所晴氏、於坂間建永昌寺」とみえ、中世には古河公方足利晴氏建立の永昌えいしよう(大聖院と改称、現本町二丁目)もあって、開発の歴史は古い。

天保期(一八三〇―四四)と考えられる村鑑(古河市郷土資料館蔵)によれば村高一四五・五〇八石のうち六・〇四二石は天明八年(一七八八)に開かれた新田。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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