垂れ桜(読み)しだれざくら

精選版 日本国語大辞典 「垂れ桜」の意味・読み・例文・類語

しだれ‐ざくら【垂桜・枝垂桜】

  1. 〘 名詞 〙 バラ科の落葉高木。高さ五~二〇メートル。古くから神社境内などに観賞用に栽植される。サクラ一種で枝が長く伸びて垂れ、アズマヒガンによく似ている。若枝、葉には毛が生える。葉は長楕円形で長さ一〇センチメートルぐらい。三月下旬葉に先だって径二センチメートルぐらいの花を開き枝一面をうめる。花はふつう淡紅色の単弁で、白や紅色、重弁品種もある。くさじざくら。しだれひがん。しだりざくら。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「しだれざくらやいとやなぎ」(出典:浄瑠璃・嫗山姥(1712頃)燈籠)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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