デジタル大辞泉 「垂れ込める」の意味・読み・例文・類語 たれ‐こ・める【垂れ込める/垂れ▽籠める】 [動マ下一][文]たれこ・む[マ下二]1 雲などが低く垂れてあたりを覆う。「雨雲が―・める」2 とばりやすだれなどを下ろして閉じこもる。家の中に閉じこもって外へ出ない。「二人は、奥二階の八畳の座敷に、もの静かに―・めていた」〈里見弴・多情仏心〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「垂れ込める」の意味・読み・例文・類語 たれ‐こ・める【垂込・垂籠】 [ 1 ] 〘 自動詞 マ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]たれこ・む 〘 自動詞 マ行下二段活用 〙① すだれやとばりをたれてとじこもる。戸などをしめて家の中にこもる。[初出の実例]「たれこめて春のゆくへもしらぬまにまちし桜もうつろひにけり〈藤原因香〉」(出典:古今和歌集(905‐914)春下・八〇)② 雲やすだれなどが低くたれ下がってまわりをおおう。[初出の実例]「窓には厚味のある窓かけがすっかり垂れ籠めてゐて」(出典:都会の憂鬱(1923)〈佐藤春夫〉)[ 2 ] 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙 戸などをしめてすっかりとじこめる。すだれなどをつるしてさえぎる。[初出の実例]「スダレヲ tarekomeru(タレコメル)」(出典:改正増補和英語林集成(1886)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例