普及版 字通 「垠」の読み・字形・画数・意味


9画

[字音] ギンゴン
[字訓] はて・かぎり

[説文解字]

[字形] 形声
声符は艮(こん)。〔説文十三下に「地垠なり。一に曰く、岸なり」とし、また圻(ぎん)字をあげて「垠、或いは斤に從ふ」という。地の辺界のところ、それより進みがたいの意。艮の初形は目と人に従い、邪眼に会って人の却(しりぞ)く形である。

[訓義]
1. はて、地のはて。
2. かぎり、さかい
3. がけ、きし
4. 字はまた圻に作る。

[古辞書の訓]
名義抄〕キシ・カギリ・カギル 〔立〕垠 キシ・カギリ・キハ・ハノキハ

[熟語]
垠崖・垠垠垠垠際
[下接語]
海垠・九垠・江垠・坤垠・守垠・重垠・絶垠・天垠・土垠・無垠

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android