垢膩(読み)コウジ

デジタル大辞泉 「垢膩」の意味・読み・例文・類語

こう‐じ〔‐ヂ〕【××膩】

あかやあぶらなどのよごれ。
えりひじはいつも―に汚れている」〈鴎外魚玄機

く‐に【××膩】

あかとあぶら。
「後に負へる袋には、―の垢付ける衣あり」〈謡・卒都婆小町

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「垢膩」の意味・読み・例文・類語

く‐に【垢膩】

〘名〙 肌につくあかとあぶら。垢脂(こうし)
法華義疏(7C前)三「更著麁弊垢膩之衣塵土坌身者」
日葡辞書(1603‐04)「Cuni(クニ)

こう‐じ ‥ヂ【垢膩】

〘名〙 あかや汗、あぶらなどのよごれ。
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉二「一群の飢鼠飽くまで双袖の垢膩を嘗め」 〔杜甫‐舟中苦熱遣懐詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「垢膩」の読み・字形・画数・意味

【垢膩】こうじ

汗あぶら。

字通「垢」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android