垣間見(読み)カイバミ

デジタル大辞泉の解説

かいば‐み【間見】

かいまみ」に同じ。
「ある人の局に行きて、―して」〈・四九〉

かいば・む【間見】

[動マ四]《「かいまむ」の音変化》「かいまみる」に同じ。
「中納言の、君のしるべして、―・ませし日」〈夜の寝覚・四〉

かいま‐み【垣間見】

物のすきまからのぞき見ること。のぞきみ。

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精選版 日本国語大辞典の解説

かいば‐み【垣間見】

※宇津保(970‐999頃)蔵開中「上起きさせ給て、殿上の方にみそかにおはしまして、かいば見をし給へば」

かいば‐・みる【垣間見】

〘他マ上一〙 =かいまみる(垣間見)
※阿波国文庫旧蔵本伊勢物語(10C前)一「かのをとこかひはみてけり」

かいま‐み【垣間見】

〘名〙 物のすきまから、こっそり見ること。かいばみ。かきまみ。
※源氏(1001‐14頃)空蝉「きのかみのいもうともこなたにあるか。我にかいまみせさせよ」

かいま‐み・ゆ【垣間見】

〘自ヤ下二〙
① 物のすきまから見える。ちょっと見える。ちょっと姿が現われる。
※大観本謡曲・和布刈(1539頃)「さすがに御気色いぶかしく思しけるかとよ、かいまみえさせ給ひしを、いと浅ましと恨みかこち」
② (「みゆ」は相手から「見られる」の意で) ちょっと逢う。
※浄瑠璃・滝口横笛(1676)道行「まづ此あみ戸をあけてたべ、其御かたにかいまみへ、仰にしたがひかへるべし」

かいま‐・みる【垣間見】

〘他マ上一〙 (「かきまみる(垣間見)」の変化した語) 物のすきまからひそかにのぞき見る。また、ちょっと見る。かいまむ。かいばみる。かいばむ。
※竹取(9C末‐10C初)「闇の夜に出でても、穴をくじり、かひまみ、まどひあへり」
※浮世草子・傾城色三味線(1701)鄙「かいま見し君にくらべては、ひえの雪と竜宮の井戸ほどの(おもはく)ちがい」

かきま‐み【垣間見】

※文明本節用集(室町中)「垣間見 カキマミ」

かきま‐・みる【垣間見】

〘他マ上一〙 =かいまみる(垣間見)
※御巫本日本紀私記(1428)神代下「視其私屏〈加支末美(カキマミ)太末布、又云曾乃比曾加奈留事ヲ〉」

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