垣間見(読み)カイバム

デジタル大辞泉 「垣間見」の意味・読み・例文・類語

かいば・む【間見】

[動マ四]《「かいまむ」の音変化》「かいまみる」に同じ。
中納言の、君のしるべして、―・ませし日」〈夜の寝覚・四〉

かいば‐み【間見】

かいまみ」に同じ。
「ある人の局に行きて、―して」〈・四九〉

かいま‐み【垣間見】

物のすきまからのぞき見ること。のぞきみ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「垣間見」の意味・読み・例文・類語

かいば‐み【垣間見】

  1. 〘 名詞 〙かいまみ(垣間見)
    1. [初出の実例]「上起きさせ給て、殿上の方にみそかにおはしまして、かいば見をし給へば」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開中)

かいま‐み【垣間見】

  1. 〘 名詞 〙 物のすきまから、こっそり見ること。かいばみ。かきまみ。
    1. [初出の実例]「きのかみのいもうともこなたにあるか。我にかいまみせさせよ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)空蝉)

かきま‐み【垣間見】

  1. 〘 名詞 〙かいまみ(垣間見)
    1. [初出の実例]「垣間見 カキマミ」(出典:文明本節用集(室町中))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android