精選版 日本国語大辞典 「垣間見」の意味・読み・例文・類語
かいま‐・みる【垣間見】
〘他マ上一〙 (「かきまみる(垣間見)」の変化した語) 物のすきまからひそかにのぞき見る。また、ちょっと見る。かいまむ。かいばみる。かいばむ。
※竹取(9C末‐10C初)「闇の夜に出でても、穴をくじり、かひまみ、まどひあへり」
かいま‐み・ゆ【垣間見】
〘自ヤ下二〙
① 物のすきまから見える。ちょっと見える。ちょっと姿が現われる。
※大観本謡曲・和布刈(1539頃)「さすがに御気色いぶかしく思しけるかとよ、かいまみえさせ給ひしを、いと浅ましと恨みかこち」
② (「みゆ」は相手から「見られる」の意で) ちょっと逢う。
かきま‐・みる【垣間見】
〘他マ上一〙 =かいまみる(垣間見)
※御巫本日本紀私記(1428)神代下「視其私屏〈加支末美(カキマミ)太末布、又云曾乃比曾加奈留事ヲ〉」
かいば‐・みる【垣間見】
〘他マ上一〙 =かいまみる(垣間見)
※阿波国文庫旧蔵本伊勢物語(10C前)一「かのをとこかひはみてけり」
かきま‐み【垣間見】
〘名〙 =かいまみ(垣間見)
※文明本節用集(室町中)「垣間見 カキマミ」
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