垣間見る(読み)カイマミル

デジタル大辞泉 「垣間見る」の意味・読み・例文・類語

かいま・みる【垣間見る】

[動マ上一][文][マ上一]《「かきまみる」の音変化》物のすきまから、こっそりとのぞき見る。また、ちらっと見る。物事のようすなどの一端をうかがう。「カーテンの間から―・みる」「大人世界を―・みる」
[類語]のぞく盗み見るのぞき込むうかが覗き見透き見

かきま・みる【垣間見る】

[動マ上一]かいまみる」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「垣間見る」の意味・読み・例文・類語

かいま‐・みる【垣間見】

  1. 〘 他動詞 マ行上一 〙 ( 「かきまみる(垣間見)」の変化した語 ) 物のすきまからひそかにのぞき見る。また、ちょっと見る。かいまむ。かいばみる。かいばむ。
    1. [初出の実例]「闇の夜に出でても、穴をくじり、かひまみ、まどひあへり」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
    2. 「かいま見し君にくらべては、ひえの雪と竜宮の井戸ほどの(おもはく)ちがい」(出典浮世草子傾城色三味線(1701)鄙)

かきま‐・みる【垣間見】

  1. 〘 他動詞 マ行上一 〙かいまみる(垣間見)
    1. [初出の実例]「視其私屏〈加支末美(カキマミ)太末布、又云曾乃比曾加奈留事ヲ〉」(出典:御巫本日本紀私記(1428)神代下)

かいば‐・みる【垣間見】

  1. 〘 他動詞 マ行上一 〙かいまみる(垣間見)
    1. [初出の実例]「かのをとこかひはみてけり」(出典:阿波国文庫旧蔵本伊勢物語(10C前)一)

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