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埋もれ甚し(読み)ウモレイタシ

デジタル大辞泉 「埋もれ甚し」の意味・読み・例文・類語

うもれ‐いた・し【埋もれ甚し】

[形ク]《「むもれいたし」とも表記
気持ちが晴れ晴れしない。気が沈んでいる。
「いと―・く、いかで年月を過ぐさましとおぼしやらる」〈須磨
内気すぎる。控え目すぎる。
「いでやとはおぼしわづらひながら、いとあまり―・きを」〈賢木

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精選版 日本国語大辞典 「埋もれ甚し」の意味・読み・例文・類語

うもれ‐いた・し【埋甚】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 ( 動詞「うもる(埋)」の連用形に、はなはだしいの意の「いたし」の付いたもの。「むもれいたし」とも表記 )
  2. 心がひどくはればれしない。気分がくさくさする。
    1. [初出の実例]「知らぬ国のここちしていとむもれいたく」(出典:源氏物語(1001‐14頃)須磨)
  3. 世間に出ないで、引っ込み思案である。内気すぎる。ひかえめすぎる。
    1. [初出の実例]「心ばへなどはた、むもれいたきまでよくおはする御有様に」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蓬生)

埋もれ甚しの派生語

うもれいた‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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