岩石学辞典 「埋没変成作用」の解説 埋没変成作用 岩石が地表付近で形成された後,その場所で沈降した結果温度と圧力が上昇し,堆積作用よりも高温になり再結晶作用を行った変成作用[Coombs : 1961, 片山ほか : 1970].火成岩の貫入や造山運動には明瞭な関係がないが,広い範囲で一般的に見られる変成作用である.これは埋没の深さに関係すると考えられており,ダイアジェネシスと広域変成作用の中間に当たるものである.埋没変成作用の影響を受けた岩石には片理が発達することはない.ゼオライト相や藍閃石片岩相は一般的に埋没変成作用によるものである[Coombs : 1961].このような条件は従来は変成作用としては考えられていなかった. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報