堅尻(読み)かたしり

日本歴史地名大系 「堅尻」の解説

堅尻
かたしり

桑西くわのさい郷のうちで、固尻・堅利などの表記がある。建治二年(一二七六)八月日の石築地役配符写(調所氏家譜)に、桑西郷のうちの「尖尻五十五丁」とみえるのが早い例である。「尖尻」が堅尻の誤記なのか、同音異字であるのか明らかにしがたい。正応四年(一二九一)一一月日の台明寺寺田注文(台明寺文書)には、台明だいみよう(現国分市)の寺領の一つとして固尻四段があげられており、正八幡宮(現鹿児島神宮)の修理料として設定された名、宮永みやなが名の経田で、永海妻陀阿弥陀仏が台明寺に寄進した所領であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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