デジタル大辞泉 「堕」の意味・読み・例文・類語 だ【堕〔墮〕】[漢字項目] [常用漢字] [音]ダ(呉) [訓]おちる おとす1 おちる。おとす。「堕胎」2 悪い状態に陥る。「堕罪・堕落」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通 「堕」の読み・字形・画数・意味 堕常用漢字 12画(旧字)墮15画(異体字)13画 [字音] ダ・キ[字訓] おちる・こぼつ・やぶれる[説文解字] [字形] 形声旧字は墮に作り、隋(だ)声。〔説文〕十四下に正字をとし、「(じやうふ)を敗るをと曰ふ」とし、廃(きはい)の意とする。隋は神の陟降する聖梯の前に、多くの牲肉を盛りあげるように供える意。その重ねたものが崩れおちることを墮という。は両左に従い、左は呪具としての工をもつ形であるから、それは呪詛を加える意の字であろう。廃の意は、おそらくその字の義であろう。墮にダ・キの両音があるとするのは疑わしく、墮が堕落、は廃の意であったかと思われるが、みな同字とされている。[訓義]1. おちる、くずれる、肉塊がくずれる。2. やぶれる、こぼつ、まける。3. 惰と通じ、やめる、おこたる。[古辞書の訓]〔名義抄〕墮 コボル・コボツ・ヤブル・アヤフシ・オツ・オチル・マク・トガ・オコタル/ フム・クツガヘル・スツ・ヤブル・シク・コボツ/ スツ 〔字鏡集〕墮 スタル・オチル・モシ・クツガヘス・コボス・ヲコタル・マク・オツ・アヤフシ・スツ・モノウシ[語系]墮(隋・)duaiは同声。またtuai、(墜)diut、duiも声近く、みなおちることをいう。はつぶれ髪、は壊、崩れおちる意で、みな一系の語である。[熟語]堕懈▶・堕壊▶・堕業▶・堕局▶・堕髻▶・堕倪▶・堕闕▶・堕祭▶・堕山▶・堕指▶・堕弱▶・堕替▶・堕怠▶・堕胎▶・堕地▶・堕墜▶・堕▶・堕突▶・堕廃▶・堕慢▶・堕民▶・堕▶・堕容▶・堕落▶・堕嬾▶・堕涙▶・堕楼▶[下接語]遺堕・下堕・解堕・懈堕・陥堕・危堕・傾堕・指堕・歯堕・推堕・酔堕・星堕・雪堕・損堕・怠堕・堕・堕・墜堕・堕・飄堕・堕・堕・涙堕 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報