場当(読み)ばあたり

精選版 日本国語大辞典 「場当」の意味・読み・例文・類語

ば‐あたり【場当】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 演劇または集会の席などで、当座事柄について巧みに気転をきかして人気を博すること。
    1. [初出の実例]「近年は場当りのみ心がけらるるか。とかくせりふ立居共ひゃうしを付てしらるる故うっとしいぞ」(出典:評判記・役者今川状(1764)京)
  3. ( 形動 ) その場その場の思いつきで、あてこみをねらうこと。深い思慮計画もなく、その場その場の都合に合わせること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「流石に場あたりな姑息的手段ではゆかなくなった」(出典:女工哀史(1925)〈細井和喜蔵〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android