場所柄(読み)バショガラ

精選版 日本国語大辞典 「場所柄」の意味・読み・例文・類語

ばしょ‐がら【場所柄】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 場所が場所であること。また、その場所にふさわしい様子・性質。場所のありさま。その場所の特色。ところがら。
    1. [初出の実例]「場所がらで豆腐屋迄が山印」(出典:雑俳・柳多留‐六七(1815))
    2. 「ホンニ場処がらとは言ながら、能い女が沢山だノウ」(出典:人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)三)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 こういう場所だから。場所が場所だけに。
    1. [初出の実例]「場所柄、それは奥田印刷所でこっそり偽造していたのではないかという君の推定になる」(出典:黄色い風土(1961)〈松本清張〉一八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android