塔式法(読み)とうしきほう

百科事典マイペディア 「塔式法」の意味・わかりやすい解説

塔式法【とうしきほう】

硫酸製造法の一つ。鉛室法の発展したもので,建設費のかさむ鉛室を用いず,グラバー塔ゲイ・リュサック塔をそれぞれ3〜4基直列に組み合わせて行う。前部の塔が鉛室法の場合のグラバー塔,中央部の塔が鉛室,後部の塔がゲイ・リュサック塔の役目をする。鉛室法と比べ空間容積が小さくでき,装置効率もあがった。現在,日本ではこの方式プラントはわずかで,触媒を用いた接触法主流

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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