塚崎直義(読み)ツカザキ ナオヨシ

20世紀日本人名事典 「塚崎直義」の解説

塚崎 直義
ツカザキ ナオヨシ

明治〜昭和期の弁護士 最高裁判事;日弁連会長。



生年
明治14(1881)年5月10日

没年
昭和32(1957)年3月26日

出生地
大分県

学歴〔年〕
京都帝大法科〔明治41年〕卒

経歴
明治42年弁護士開業。専門は刑事事件で、帝劇女優月岡静枝の放火足尾銅山争議、甘粕憲兵大尉事件、5.15事件などの弁護人を務めた。この間、大正15年渡欧、陪審制と困窮者の訴訟費用救助などについて調査。昭和5年東京弁護士会会長。戦後、最高裁裁判官任命諮問委員会委員となり、22年8月最高裁判事。25年10月の尊属殺人罪合違憲の大法廷判決で合憲説をとった。26年2月勇退。29年日弁連会長。著書に「我等陪審裁判」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「塚崎直義」の解説

塚崎直義 つかさき-なおよし

1881-1957 明治-昭和時代の弁護士,裁判官。
明治14年5月10日生まれ。足尾銅山争議,甘粕事件などの弁護人をつとめる。昭和5年東京弁護士会会長。22年最高裁判事となる。25年尊属殺人罪合違憲の大法廷判決では合憲説をとる。日弁連会長。昭和32年3月26日死去。75歳。大分県出身。京都帝大卒。著作に「我等の陪審裁判」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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