塩基性炭酸銅(読み)エンキセイタンサンドウ(その他表記)basic copper carbonate

デジタル大辞泉 「塩基性炭酸銅」の意味・読み・例文・類語

えんきせい‐たんさんどう【塩基性炭酸銅】

炭酸銅塩基性塩。銅製品などの表面に生じる緑青ろくしょう主成分孔雀くじゃく、または藍銅らんどうとして産する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塩基性炭酸銅」の意味・わかりやすい解説

塩基性炭酸銅
えんきせいたんさんどう
basic copper carbonate

炭酸水酸化銅 (II) ともいう。次の2形態がある。
(1) CuCO3・Cu(OH)2 (孔雀石型) 。緑色粉末で硫酸銅 (II) と炭酸ナトリウム溶液室温で混合することで得られる。比重 3.85。水,エチルアルコールに不溶。酸,アンモニア水可溶
(2) 2CuCO3・Cu(OH)2 。 (藍銅鉱型) 。青色粉末で比重 3.88。水に不溶。希酸,アンモニア水に可溶。湿った空気中に放置すると,緑色 (孔雀石型) へ徐々に変る。

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化学辞典 第2版 「塩基性炭酸銅」の解説

塩基性炭酸銅
エンキセイタンサンドウ
basic copper carbonate

[同義異語]炭酸水酸化銅(Ⅱ)

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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