塩屋湾(読み)しおやわん

日本歴史地名大系 「塩屋湾」の解説

塩屋湾
しおやわん

現大宜味村の西海岸にあるリアス海岸の湾。湾は西方に開き、奥行約三キロ、幅は最大約一・三キロ。湾口に宮城みやぎ島が位置し、さらにその前面をサンゴ礁が取巻いている。しかし湾内は一〇―一五メートルと深い。「ペリー艦隊日本遠征記」に測深データを記載した大縮尺の地図(海図)が付されており、この図幅名はSHAH BAYとみえる。一八五三年末頃、ペリーの踏査隊が塩屋湾における石炭の存在の可能性を指摘しており、琉球の人々は石炭の使用法を知らないのではないかと述べている(同書)。八六年(明治一九年)の「寰瀛水路誌」にみえる「謝名しやな湾」は「湾口礁脈アルヲ以テ長サ四十碼以上ノ船ハ此海峡ニ沿フテ曲折湾入スル能ハス、(中略)湾口ノ内部水深十二尋ヨリ八尋ニ至リ底質軟泥ナリ、湾ノ南浜ニ鉄鉱、石炭及硫黄ヲ産スル処アリ」という記述内容から判断して、塩屋湾と思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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