塩森村（読み）しおのもりむら

日本歴史地名大系

塩森村
しおのもりむら

• 山形県：東置賜郡
• 高畠町
• 塩森村

[現在地名]高畠町塩森

高畑（たかはた）村・泉岡（いずみおか）村の南、文珠（もんじゆ）山北麓の谷間に立地し、土地狭小のため集落は塊村状を呈している。天文七年（一五三八）の段銭古帳に「志ほの森」とみえ、段銭は一五貫二五〇文。同二二年の晴宗公采地下賜録では、屋代（やしろ）庄内「塩森之郷、五味在家一間」が牧野弾正左衛門に、「しほのもりの内、あしかき在け」が浜田式部に与えられている。「あしかき」は蘆垣と書いて、現在も地名がある。近世初期の邑鑑に村名がみえ、高五九六石余、免三ツ五分、家数二八（うち役家五、肝煎・小走二）・人数一二三、役木として桑をあげる。蒲生氏高目録帳では村柄は下。慶長三年（一五九八）上杉氏（のち米沢藩主）領となり、寛永八年分限帳によると当村に給地のある家臣一〇。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」