塩酸エタンブトール(読み)えんさんエタンブトール(その他表記)ethambutol hydrochloride

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塩酸エタンブトール」の意味・わかりやすい解説

塩酸エタンブトール
えんさんエタンブトール
ethambutol hydrochloride

結核菌に抗菌力を示す合成された化学療法剤で,第2次抗結核剤である。4つの光学異性体があり,現在使用されているのは最も強い抗菌力を有する d型で,d型は l型の 200倍効力が強い。抗結核菌作用はイソニアジドとストレプトマイシンの中間に位する。作用機序は明らかでないが,菌のグリセリン代謝と蛋白合成阻害によるといわれている。臨床的に単独使用では耐性の獲得が速いので,他の抗結核剤と併用される。消化管からの吸収がよく,24時間以内に尿中に排泄される。副作用には視野狭窄,視神経炎などの眼障害があり,重篤な場合は不可逆的となる。

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