塩釜古墳群(読み)しおがまこふんぐん

日本歴史地名大系 「塩釜古墳群」の解説

塩釜古墳群
しおがまこふんぐん

[現在地名]八代市日奈久大坪町 塩釜上・志登平

長迫ながさこ古墳の北方、塩釜山の丘陵上にある古墳群で、四基が知られているが、いずれも破壊が著しい。一号墳はシカマ古墳ともよばれ、大正初期開墾の際に発見された。墳丘のほとんどは削平されているが、小型の円墳であったと考えられる。主体部も破壊されているが、残された石材などからみて割石積の横穴式石室と推定され、石障をめぐらしていた可能性がある。発見者によれば床は礫床であったという。古墳の位置に社殿が建てられ、出土遺物が保管されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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