塹壕戦(読み)ざんごうせん(その他表記)trench warfare

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塹壕戦」の意味・わかりやすい解説

塹壕戦
ざんごうせん
trench warfare

主として自動火器の進歩と普及によって生じる損害を防ぐため,相対する軍が互いに塹壕に拠り,そこから間欠的に相手を攻撃するかなり静的な戦闘の形態。アメリカの南北戦争で初めて現れた。日露戦争でも悲惨な塹壕戦が行われた。第1次世界大戦中,1914年末から 18年まで西部戦線はほとんど固定化し,ドイツ軍と連合軍は塹壕によって向い合い,敵陣地を突破するのは,きわめて困難であった。この戦訓から大戦後に要塞線が重視されるようになり,マジノ線,スターリン線,ジークフリート線などが構築されたが,航空機と機甲部隊による機動戦の発達により突破された。最近では多少変形されてはいるが,朝鮮戦争やベトナム戦争で塹壕戦が行われた。

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