増感剤(読み)ゾウカンザイ

デジタル大辞泉 「増感剤」の意味・読み・例文・類語

ぞうかん‐ざい【増感剤】

増感のために介在する物質。写真感光では、感光波長域を広めるための増感色素などをいう。

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精選版 日本国語大辞典 「増感剤」の意味・読み・例文・類語

ぞうかん‐ざい【増感剤】

  1. 〘 名詞 〙
  2. フィルムなどの分光感度を広げるために添加する色素
  3. 現像などの露光後の処理において感光材の感光度を高くするための薬品

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化学辞典 第2版 「増感剤」の解説

増感剤
ゾウカンザイ
sensitizer

一般に,光による物理化学的変化の促進剤をいう.増感剤は光の吸収体としてはたらき,励起エネルギーを伝達してほかの物質の変化を誘起し,自身は変化しない.例として光化学増感のHg,光合成のクロロフィル,Mnの増感蛍光のPbなどがある.ただし,写真の増感剤では,感光波長領域を広げる分光増感剤(例;シアニン,イソシアニン)のほか,還元過程あるいは黒化度を促進増大する化学増感剤とがある.後者はむしろ熱反応的触媒というべきである.[別用語参照]増感

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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