増林村(読み)ましばやしむら

日本歴史地名大系 「増林村」の解説

増林村
ましばやしむら

[現在地名]越谷市増林

葛西かさい用水(鷺後用水路)を挟んで大吉おおよし村の南に位置し、北東古利根川に限られる。集落は古利根川の自然堤防上に列村状に連なるが、西部新方にいがた(千間堀)沿いや葛西用水沿いにも点在する。当地では文明三年(一四七一)在銘のものをはじめ多くの板碑が発見されている。「本土寺過去帳」に年は不明だが「学泉坊日護位 三月 正存位弟子也 マシハヤシニテ」とある。天正一八年(一五九〇)関東に入部した徳川家康は、時期は不明だが当地に鷹狩の休息所として御茶屋を設けたが、慶長九年(一六〇四)越ヶ谷御殿建立に際し移築された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android