増永善吉(読み)マスナガ ゼンキチ

20世紀日本人名事典 「増永善吉」の解説

増永 善吉
マスナガ ゼンキチ

昭和期の出版人 鱒書房社長。



生年
明治41(1908)年12月30日

没年
昭和42(1967)年9月13日

出身地
北海道札幌市

学歴〔年〕
北海道第一中学卒

経歴
郁文館中学校に学び、札幌でレコード店開店。昭和14年鱒書房を創立、社長となり、広瀬彦太海軍大佐の「郡司大尉」を出版。次いでコバルト叢書で式場隆三郎の「処女の心」を出し、週刊朝日書評で売り上げを伸ばした。16年草葉栄大尉の「ノロ高地」がベストセラーとなった。戦後森正蔵の「旋風二十年」も大ヒットした。その後振るわず、一たん解散したが、26年に「戦後風雲録」「人間中野正剛」がヒット、光文社と並ぶベストラセーの雄となった。33年郡山書房社長。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「増永善吉」の解説

増永善吉 ますなが-ぜんきち

1908-1967 昭和時代の出版経営者。
明治41年12月30日生まれ。はじめレコード店を経営。昭和14年鱒(ます)書房を創立。草葉栄「ノロ高地」,戦後の森正蔵「旋風二十年」などのベストセラーを刊行した。昭和42年9月13日死去。58歳。北海道出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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