増田神社(読み)ますだじんじや

日本歴史地名大系 「増田神社」の解説

増田神社
ますだじんじや

[現在地名]桑名市太夫

太夫たゆうの中央にあり、益田ますだとも書く。神宝として室町時代のものと推定される獅子頭が現存している。また当社に保存されている棟札が二枚あり、一つは天正四年(一五七六)「奉遷宮、立坂神社昇進大明神、大山津見命一座、伊勢国益田庄有吉郷霞ケ岡」とあり、一つは同一八年「奉再遷宮、昇進大明神、益田大明神二座」とある。太夫村に住民が住みついたのが、天正年間と伝えられることから、当社はその頃に本社の立坂たちさか神社から独立したと思われる。神楽は当社の神事であるとともに、太神楽として職業化していったものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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