墨書き(読み)すみがき

精選版 日本国語大辞典 「墨書き」の意味・読み・例文・類語

すみ‐がき【墨書・墨描】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 墨で書くこと。
    1. [初出の実例]「雲間にもつくれる文字の墨がきはいく世の秋の初雁の声」(出典:千首和歌太神宮法楽(1542)七)
  3. 日本画で、墨で線描すること。おもに大和絵(やまとえ)でいい、まず墨で下書きの線を書き、彩色が終わったのち、墨ににかわを混入してもう一度輪郭を入れる。また、その役目宮廷絵所(えどころ)などで主任格の絵師がつとめた。
    1. [初出の実例]「絵所に上手多かれど、すみかきにえらばれて、つぎつぎに更に劣りまさるけぢめふとしも見えわかれず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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