コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

声調言語 せいちょうげんごtone languages

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

声調言語
せいちょうげんご
tone languages

社会習慣として一定した声調の型をもち,それらが弁別的体系をなす,すなわち声調素を有すると認定される言語をいう。中国語,ベトナム語,タイ語,セルボ=クロアチア語,アフリカのエフィク語,イボ語,ヨルバ語,メキシコのミシュテカ語,マサテカ語などがその例。声調素の数は言語によりさまざまで,中国語のなかでも,北京方言は通例4つとされるが,ウェンチョウ (温州) 方言,チャオチョウ (潮州) 方言などでは8つ認められる。昔の平・上・去・入の四声が声母の清濁によりそれぞれ2つに分化したためである。フーチエン (福建) 語は声調連続において規則的な声調素交替 (変調) を起すことで有名。また,K.パイクによればマサテカ語は4段階の高さを区別するという。しかし,「声調言語」とされるもののなかには,音韻論的解釈を加えると,「高さアクセント」を有するとすべきことが明白なものもある可能性がある。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

世界大百科事典内の声調言語の言及

【中国語】より

…その音節は(C)(M)V(C/V)/Tと表示できる。Cは子音,Mは‐i‐,‐u‐,‐ü‐,以上三つの半母音のいずれか,Vは母音であり,Tはこうして作られる音節の全体について,その始点から終点に至る間,いちいちの時点における音の高さやその量等の指定である〈声調〉で,中国語は原則としてすべての音節が,その音節の担うべき機能に対応した声調をもつ〈声調言語〉でもある。(C)(M)V(C/V)/Tのうち括弧をつけたものは,その要素のない音節があり得ることを示すが,たとえそれらの要素を欠いても,それによってその音節がそれだけ短くなるのではなく,それらの要素のすべてを備えたものも,ただひとつVだけの構造のものも,相互に同じ音量と意識されるのが普通で,それがこの国の美文学に〈五言詩〉〈七言詩〉あるいは〈四六駢儷(しろくべんれい)体〉など,字数を基礎とする詩文の体をはじめさせた理由となっている。…

※「声調言語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

声調言語の関連キーワードモンクメール語派タイ文学カチン語ビルマ語

今日のキーワード

吝か

[形動][文][ナリ]1 (「…にやぶさかでない」の形で)…する努力を惜しまない。喜んで…する。「協力するに吝かではない」2 思い切りの悪いさま。「民衆も天才を認めることに―であるとは信じ難い」〈芥川...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android