売れ残る(読み)ウレノコル

精選版 日本国語大辞典 「売れ残る」の意味・読み・例文・類語

うれ‐のこ・る【売残】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 売れないであとへ残る。
    1. [初出の実例]「売れ残る妙ふり出しも風を引」(出典:雑俳・柳多留‐一四四(1836))
  3. 遊女などが客のないために残っている。
    1. [初出の実例]「売れ残る手のすじだろと遣(や)り手いひ」(出典:雑俳・柳多留‐一四(1779))
  4. 女性が婚期をのがして独身でいる。また、卒業期に就職できないでいる。
    1. [初出の実例]「売残る菖蒲やおのが軒の妻〈小春〉」(出典:俳諧・類題発句集(1774)夏)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android