壺切剣

山川 日本史小辞典 改訂新版 「壺切剣」の解説

壺切剣
つぼきりのつるぎ

皇太子相伝の剣。「西宮記」に醍醐天皇が皇太子のときに父宇多天皇から賜ったとある。本来藤原氏の剣で基経の剣とするなど諸説があるが,藤原氏出身の皇太子の地位を安定させるために設けたと思われる。そのため敦明(あつあきら)親王後三条天皇の場合,藤原氏の圧力で献上されなかった。承久の乱後に所在不明となるが,亀山天皇立太子の際に出現して今に伝わるという。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む