壺皿(読み)ツボザラ

デジタル大辞泉 「壺皿」の意味・読み・例文・類語

つぼ‐ざら【×壺皿】

本膳ほんぜん料理に用いる、小さくて深い食器。煮物などを盛る。
ばくちさいを入れて伏せるのに用いる器。壺。
見開いた大きな目。
にらむ眼の―より、無念の涙はらはらはら」〈浄・双生隅田川

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精選版 日本国語大辞典 「壺皿」の意味・読み・例文・類語

つぼ‐ざら【壺皿】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「つぼさら」とも )
  2. 膳部に用いる小さくて深い食器。壺の形をした小さな皿。つぼ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「壺皿の豆腐にきざみ昆布の味も覚束なく」(出典:俳諧・鶉衣(1727‐79)前)
  3. の形のような大きな目。
    1. [初出の実例]「此、甘輝がまなこはつぼさら」(出典:浄瑠璃・国性爺後日合戦(1717)二)
  4. さいころ博打(ばくち)で、采(さい)を入れて伏せるのに用いる道具。つぼ。
    1. [初出の実例]「坪皿(ツホサラ)のそこはかとなき仕凝博奕(しこりばくち)の、どうも動かぬ身となりて」(出典洒落本跖婦人伝(1753))

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