跖婦人伝(読み)せきふじんでん

改訂新版 世界大百科事典 「跖婦人伝」の意味・わかりやすい解説

跖婦人伝 (せきふじんでん)

洒落本。泥郎子(でいろうし)作。1749年(寛延2)成立。3巻3冊。泥郎子の正体は国学者山岡浚明(まつあけ)か。内容は,お跖と呼ばれる夜鷹が当時の吉原の内側を暴く説話(《荘子》盗跖篇のパロディ)と,〈色説〉と称する色道遊興論(《老子》のもじり)の2部より成る。本書の刊行は以後の江戸文壇に大きな刺激となり,遊里好色の談論を扱う洒落本の世界は活況を呈し始める。文学史的意義の大きい作である。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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