最新 地学事典 「変成ファブリック」の解説
へんせいファブリック
変成ファブリック
metamorphic fabric
変成作用の過程で形成された鉱物粒子の配列組織。格子選択配向(preferred orientation, preferred lattice orientation)とも。鉱物粒子が変形しながら結晶軸をそろえる場合と,粒子の形状により周囲の塑性流動に受動的に方向をそろえる場合があり,前者は転位すべりにより変形(歪み+回転)に支配される場合と,粒界移動型再結晶を伴い応力に支配される場合がある。変成ファブリックは塑性変形の機構により形成される場合(転位型クリープ)と形成されにくい場合(拡散型クリープ)がある。転位型クリープでは支配的なすべり方位が変形の剪断方位に近くなる。石英,方解石とかんらん石の場合がよく調べられている。
執筆者:鳥海 光弘
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

