変浸透圧動物(読み)へんしんとうあつどうぶつ(その他表記)poikilosmotic animal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「変浸透圧動物」の意味・わかりやすい解説

変浸透圧動物
へんしんとうあつどうぶつ
poikilosmotic animal

外部媒質浸透圧変化によって体内の浸透圧も変る動物。このような動物には海産無脊椎動物が含まれる。カニ血液外界,つまり海水の浸透圧に等しい浸透圧をもっているので,海水の浸透圧が変れば,カニのそれも変ってくる。種によって能力には大きな差が認められ,浸透圧の変化許容の範囲の広いもの (広塩性) と,狭いもの (狭塩性) とに分けられてもいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の変浸透圧動物の言及

【浸透圧調節】より

…川口や海岸にすむ動物の多くはこの型である。これにたいして浸透圧調節機構の発達していない動物は変浸透圧動物である。海底や外洋など海水濃度の変動のない場所にすむ無脊椎動物はほとんどがこれに属する。…

※「変浸透圧動物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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