…松助はこの役で,乱れ髪や漏斗(じようご)と称する先細りの裾の鼠色の衣装などを円山応挙の絵を参考に工夫し,また引込みには仏壇へ飛びこむなどの手法で演じ,観客を驚かせた。いらい松助は夏芝居として新工夫の怪談物を続演し,さらにその子3世尾上菊五郎,3世の孫の5世菊五郎らによって継承,集大成された。上方では4世市川小団次・市川斎入(さいにゆう)(右団次)系の亡霊の芸が残された。…
…これは〈二の替り〉よりは軽い内容がいいとされていた。 6,7月は原則として芝居を休んだが,のちには〈夏芝居〉といって,ふだんは大役をもらえない低い地位の役者を中心にし,入場料の安い勉強芝居を興行することがあった。文化・文政期になると,大立者も参加して,夏向きの狂言を演ずる特別興行を行うこともあった。…
※「夏芝居」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)1 別の衣服に着替えること。特に夏冬の季節に応じて改めること。平安時代には、陰暦4月1日、10月1日に行われた。江戸幕府では、このほかに5月5日・9月9日などにも着替える定めがあった。現...