夕白町
ゆうはくまち
上町台地にあって、南は上京町、北は勘四郎町、西は小路を境に弥十郎町・四十物町、東は急傾斜地で、外れの蔵人坂を登ると新五郎町へ通ずる。「佐渡相川志」は町名の由来について、「前ニ山師備前嘉兵衛開発ス。後ニ祐伯ト言フ。因テ名トス。或時公儀ヘノ書上ケニ夕白ト書替タリ。夫ヨリ夕白町トス」と記す。
町の成立年代は明らかではないが、「佐渡風土記」によれば、大久保長安が佐渡支配の慶長九年(一六〇四)に、急速な銀山開発に対処するため、伊豆・石見両国から三六人の山師を呼寄せ御直山を稼行させたが、このとき二代目遊伯の備前嘉兵衛が来島しているので、町割ができたのはこの頃と思われる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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