20世紀日本人名事典 「外山八郎」の解説
外山 八郎
トヤマ ハチロウ
昭和・平成期のナショナル・トラスト運動家 天神崎保全市民協議会専務理事。
- 生年
- 大正2(1913)年5月22日
- 没年
- 平成8(1996)年1月19日
- 出生地
- 和歌山県南部町
- 学歴〔年〕
- 東京帝大法学部〔昭和12年〕卒
- 経歴
- 卒業後間もなく結核にかかり、田辺市に転地。県立田辺商業高校で商業法規を教える傍ら、カウンセラーとして約30年間、生徒指導に当たった。昭和49年天神崎開発計画を知り、後藤伸らと“天神崎の自然を大切にする会”(のち天神崎保全市民協議会)を結成、市民の募金で土地を買い戻す運動を始める。退職金を全額投じるなど、その中心的人物として積極的に参加、苦節10余年、4ヘクタールの別荘計画地の買い取りを達成。この活動は日本のナショナル・トラスト運動のきっかけとなり、同協議会は58年第1回朝日森林文化賞を受賞、62年には全国初の自然環境保全法人(ナショナルトラスト法人)の認定をうけた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報