外艫(読み)そとども

精選版 日本国語大辞典 「外艫」の意味・読み・例文・類語

そと‐ども【外艫】

  1. 〘 名詞 〙 和船船尾の戸立より後に構成される艫回りの総称。また、根棚・中棚の末端から知利(ちり)にかけて張る反り上がった艫の外板をいう。戸立背後の流れを整え、舵の効きと速力増加に役立ったが、大型和船では強度不足で悪天候のとき波浪のため破壊される欠点があり、難船の大きな原因となった。空鞘(そらざや)。空艫(そらども)
    1. [初出の実例]「左右の墻廻りは濤に破られ、外艫も砕けとび」(出典:東航紀聞(1851))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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