外衛(読み)ゲエ

デジタル大辞泉 「外衛」の意味・読み・例文・類語

げ‐え〔‐ヱ〕【外衛】

外衛府がいえふ
律令時代六衛府うち、左右衛門府・左右兵衛府のこと。⇔内衛

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「外衛」の意味・読み・例文・類語

げ‐え‥ヱ【外衛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. げえふ(外衛府)
    1. [初出の実例]「於是勅左大臣知近衛・外衛・左右兵衛事、右大臣知中衛・左右衛士事」(出典:続日本紀‐宝亀元年(770)六月辛丑)
  3. 平安時代以降、六衛府や馬寮のうち、左右近衛府以外をいう。四府とも。
    1. [初出の実例]「左近将監〈略〉可遷右兵衛尉者、比事不便也、〈略〉従近衛将監任外衛例被問之処、大外記信俊申云」(出典:中右記‐長承二年(1133)二月二八日)

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世界大百科事典(旧版)内の外衛の言及

【衛所制】より

…そして千戸所,百戸所は1府州の兵を統轄し,衛は数府州の兵を統轄する場合に置かれた。この衛所は首都京師の防衛にあたる京衛と地方府州の要衝に置かれた外衛に分かれ,とくに中都(安徽省鳳陽),山東,河南,大寧などの衛所兵は毎年,輪番で京師におもむいた(班軍番上)。衛所数は1393年(洪武26)には都司17,内外衛329であったが,明代を通じて増減があり,また中期以降,高官による兵士の使役などにより兵士の逃亡などがはげしく,衛所制はいちじるしく弛緩し,軍隊の私兵化が進行した。…

※「外衛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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