多丘歯類(読み)たきゅうしるい

最新 地学事典 「多丘歯類」の解説

たきゅうしるい
多丘歯類

学◆Multituberculata 英◆multituberculates

哺乳綱の一目。最も古い化石は上部ジュラ系から発見。白亜紀に適応放散し,始新世末まで生存。齧(げつ)歯類的な生態的位置をもっていたと考えられている。切歯が齧歯類のようになり,犬歯がなく,小臼歯との間に間隙がある。最後の1~2本の小臼歯は大きくなり,刃のような状態になる。堅い植物を切るために使われたと思われる。大臼歯は咬頭が低く,すりつぶしに適していた。頰骨がないのが頭蓋骨での大きな特徴。耳周骨の前板(anterior lamina)が大きく,翼蝶形骨が小さいなど,非獣類的特徴ももつ。他の哺乳類との系統関係があまり明確でないため,この一目で異獣亜綱(Allotheria)に分類されている。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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