多加意加美神社
たかおかみじんじや
[現在地名]口和町向泉
宮内川東の丘陵地、宝蘇山に鎮座。祭神は高
神。旧郷社。「延喜式」神名帳に載る「恵蘇郡一座小多加意加美神社」に比定される。「芸藩通志」によれば、当社の祠官麻尾氏の祖先が和銅年間(七〇八―七一五)に当郡に来たときすでに宮内の八国見山に当社が鎮座していたという。高
神は雨の神で、当地方が古くより水不足に悩んでいたことを推測させる。当社が鎮座していたことにより宮内の村名を生じたと伝えるが、のち向泉村の木原に移り、さらに現在地に移ったとされ、その年代は不明だが寛永九年(一六三二)のことともいわれる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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