多孔質金属(読み)タコウシツキンゾク(英語表記)porous metal

デジタル大辞泉 「多孔質金属」の意味・読み・例文・類語

たこうしつ‐きんぞく【多孔質金属】

多孔質金属。単位体積当たりの重量が小さく、表面積が大きいという特徴をもつ。触媒担体として有用なほか、連続した通気孔をもつものをヒートシンクとして利用する研究が進められている。ポーラス金属

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「多孔質金属」の意味・わかりやすい解説

多孔質金属
たこうしつきんぞく
porous metal

銅-スズ合金 (ブロンズ) ,発泡アルミ,ステンレス鋼ニッケルチタンなどの金属粉末焼結して成形した,孔径1~100μmを有する多孔体。化学分析機器フィルタ,含油軸受,ろ過用フィルタ,吸音材,建材,通気性金属鋳型,放香金属,熱交換器などにも実用化されている。最近では孔径を 10nm以下にした超微小孔の多孔体,あるいは多孔率を大きくした,フェルト状金属繊維や海綿状金属が開発されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android