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含油軸受 がんゆじくうけoilless bearing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

含油軸受
がんゆじくうけ
oilless bearing

オイルレスベアリングともいう。銅-亜鉛,銅-スズ・鉛,鉄-銅系の合金または純鉄の粉末を多孔性に焼結し,真空吸入または加熱浸漬によって潤滑油をしみこませた軸受材。含油率は通常 10~35%。空孔にしみこんだ油は毛細管現象と軸回転による吸引のため絶えず軸受面に滲出するので,給油が安定し焼付きが少い特長がある。別に日本オイレス工業で開発した鋳鉄の含油軸受がある。鋳鉄を繰返し加熱すると片状黒鉛の成長とともに膨張して全面に細かくひびが入る。これは鋳鉄の成長という欠点であるがそれを逆用し,ひびに油をしみこませて含油軸受とする。大型軸受が製造できる利点がある。

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デジタル大辞泉の解説

がんゆ‐じくうけ〔‐ヂクうけ〕【含油軸受(け)】

金属粉末を焼結したものや樹脂など多孔質な材料に油を染み込ませて作った軸受け。長期間給油が不要。

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世界大百科事典内の含油軸受の言及

【軸受】より

…プラスチック軸受には潤滑を要するものと要さないものがあり,前者ではフェノール樹脂,後者ではナイロン,テフロン,アセタール樹脂などが軸受材料として用いられる。 油を含む多孔質材料で作られる含油軸受は,給油不要の意味でオイルレス軸受,あるいは無給油軸受と呼ばれる。時計,計器類では,耐摩耗性の大きいサファイア,ルビーなどを材料とする宝石軸受が用いられる。…

【無給油軸受】より

…オイルレスベアリングともいう。すべり軸受の範疇(はんちゆう)に属し,大別すると,含油軸受と乾燥摩擦軸受との2種がある。含油軸受は,軸受材質に多孔性をもたせてそこに油を含ませたものと,軸受材質内に油の粒子を分散させたものとがあり,軸と軸受との間の摩擦熱に伴い,適時,適量の油を摩擦面に供給させ潤滑することを特徴とし,常時給油をする手間を省いた軸受である。…

※「含油軸受」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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