多寺(読み)たねじ

日本歴史地名大系 「多寺」の解説


たねじ

[現在地名]舞鶴市字多禰寺

多禰寺の北端大道だいどう山の南東中腹に位置し、舞鶴湾(東湾)一望のもとに見渡す景勝の地に立地する。

山号医王山、真言宗東寺派、本尊薬師如来。草創についてはつまびらかでないが、寺蔵の縁起(享保二年成立)は「医王山多禰寺者密教嗣続之霊場而(中略)用明天皇即位二年王子麻呂子又号金麻呂親王矣草創之地也」と麻呂子親王伝説と結び付けて草創を説き、本尊薬師仏は麻呂子親王七仏薬師の一、瑠璃光如来とする。

また同縁起によれば、多禰寺は古くには寂静じやくじよう院・吉祥きつしよう院・西蔵さいぞう院など八院に山門を配し、麓に浄土じようど寺と号する一寺がある一大伽藍を備えていたという。しかしのち衰微したとみえ、江戸時代の旧語集によれば西蔵院一院のみとなっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む