デジタル大辞泉 「寂静」の意味・読み・例文・類語 じゃく‐じょう〔‐ジヤウ〕【寂静】 [名・形動]1 ひっそりとしてもの静かなこと。また、そのさま。静寂。「洞窟の中の夜の―のうちに、こだまする迄になった」〈菊池寛・恩讐の彼方に〉2 仏語。煩悩ぼんのうを離れ、苦しみを去った解脱げだつの境地。涅槃ねはん。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「寂静」の意味・読み・例文・類語 じゃく‐じょう‥ジャウ【寂静】 〘 名詞 〙 ( 「じゃく」「じょう」はそれぞれ「寂」「静」の呉音 )① 仏語。煩悩を離れ苦患(くげん)を滅した涅槃の境地。〔往生要集(984‐985)〕[初出の実例]「心に諸念を忘れて寂静(ジャクシャウ)なるを禅と云へしと也」(出典:米沢本沙石集(1283)一)② ( 形動 ) もの静かなこと。ひっそりとしているさま。静寂(せいじゃく)。〔日葡辞書(1603‐04)〕 せき‐せい【寂静】 〘 名詞 〙 ( 形動 ) さびしく、しずかなこと。また、そのさま。静寂(せいじゃく)。[初出の実例]「若専以レ収二斂此心一為レ務焉、則清明寂静、雖二或可一レ観」(出典:童子問(1707)上)[その他の文献]〔新唐書‐南蛮伝下〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例