多数キャリア(読み)たすうキャリア(その他表記)majority carrier

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「多数キャリア」の意味・わかりやすい解説

多数キャリア
たすうキャリア
majority carrier

多数担体ともいう。半導体中に共存している電子正孔のうち,数の多いほうのキャリアを多数キャリアと呼ぶ。n型半導体中の電子,p型半導体中の正孔がこれにあたる。バルク半導体中の電流は主として多数キャリアによって運ばれる。熱平衡状態では,多数キャリアと少数キャリアの数の積は材料温度とで決る一定の値となる。半導体の一端から多数キャリアを流し込むと,ほとんど同時に他端から同数が流出するので,少数キャリアの場合と異なり,多数キャリアを注入してその数を増すことはできない。 (→伝導度変調 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む