日本歴史地名大系 「多良岳山系」の解説 多良岳山系たらだけさんけい 佐賀県:総論多良岳山系地質時代の新生代第三紀に噴火した数峰よりなる円錐形火山を中心とし、ほかに寄生火山がある。白山(はくさん)火山帯に属し、有史以後一度も火山活動をしたことがない死火山。肥前半島の基部にあたり、佐賀県の西南部の藤津郡嬉野(うれしの)町・塩田(しおた)町、鹿島市、藤津郡太良(たら)町、長崎県の北高来(きたたかき)郡小長井(こながい)町・高来町、諫早(いさはや)市、大村市、東彼杵(ひがしそのぎ)郡東彼杵町にまたがり、ほぼ円形をなす。多良岳山系の山頂は、県内最高峰の経(きよう)ヶ岳(一〇七六メートル)をはじめ五家原(ごかはら)岳(一〇五七メートル)・多良岳(九八三メートル)などの峰が火口を取り巻いている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by