日本歴史地名大系 「高来町」の解説 高来町たかきちよう 長崎県:北高来郡高来町面積:四九・七六平方キロ北高来郡の北東部、諫早(いさはや)市・大村市の東に位置する。東部は小長井(こながい)町、北西部は佐賀県藤津(ふじつ)郡太良(たら)町と接し、南部は有明海(諫早湾)に臨む。北部から中央部にかけて多良(たら)岳(九八二・七メートル)・烏帽子(えぼし)岳(六九七メートル)・五家原(ごかはら)岳(一〇五七・三メートル)・烽火(ほうか)山(五五四・三メートル)などがあり、これらを水源として南西部から深海(ふかのみ)川・小江(おえ)川・田島(たじま)川・湯江(ゆえ)川・境(さかい)川が南流する。海岸沿いにJR長崎本線と国道二〇七号があり、東部に県道の多良岳公園線が通る。南西部の上田井原(かみたいばる)遺跡では弥生時代の土器として突帯文系土器や黒髪式土器などが出土、中九州系文化との結び付きが想定されている。境川流域の湯江にある円墳善神(ぜんじん)さん古墳では格子・斜格子の文様、人物・舟・動物などの線刻壁画がみられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by