夜嵐(読み)ヨアラシ

精選版 日本国語大辞典 「夜嵐」の意味・読み・例文・類語

よ‐あらし【夜嵐】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夜に吹く嵐。さよあらし。
    1. [初出の実例]「秋は、月の前にくもらぬ時雨の夜あらしに、あけゆく雲のうき枕」(出典:曾我物語(南北朝頃)四)
  3. ( 「嵐」を「荒らし」に掛けて ) 夜、盗みを働くこと。また、その者。夜盗
    1. [初出の実例]「瓜茄子盗む夜嵐(ヨアラシ)より、こはい目附きの奴どの」(出典歌舞伎彩入御伽草(1808)辻堂の場)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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