夜盗(読み)ヤトウ

デジタル大辞泉 「夜盗」の意味・読み・例文・類語

や‐とう〔‐タウ〕【夜盗】

夜、物を盗みに入ること。また、その者。「夜盗を働く」
夜盗虫よとうむし
[類語]泥棒盗人盗賊強盗追い剝ぎこそ泥ギャング辻強盗物取り空き巣空き巣狙い板の間稼ぎ枕探し護摩の灰車上荒らし火事場泥棒掏摸かっぱらい巾着切り箱師万引き置き引き引ったくり

よ‐とう〔‐タウ〕【夜盗】

夜間に盗みを働くこと。また、その者。やとう。
夜盗虫よとうむし」の略。 夏》戸外に寝る猫をにくみて―捕り/かな女」

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精選版 日本国語大辞典 「夜盗」の意味・読み・例文・類語

よ‐とう‥タウ【夜盗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夜間に盗みをすること。また、その者。よぬすびと。やとう。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「十方(とはう)もないこと夜盗(ヨタウ)押し入の手引か」(出典浄瑠璃傾城反魂香(1708頃)上)
  3. よとうが(夜盗蛾)」の略。

や‐とう‥タウ【夜盗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夜にまぎれて、盗みをはたらくこと。また、その人。夜の盗賊。よとう。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「夜盗は必子丑の剋に忍ひ入者也」(出典:早雲寺殿廿一箇条(17C初)三条)
  3. よとうむし(夜盗虫)

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