夢酔独言(読み)むすいどくげん

大辞林 第三版の解説

むすいどくげん【夢酔独言】

自叙伝。勝左衛門太郎(海舟の父。夢酔はその号)著。1843年成立。自らの遍歴をくだけた口語調の文体で記す。幕末期における武家言葉系列の江戸語として注目される。

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世界大百科事典 第2版の解説

むすいどくげん【夢酔独言】

無頼の生涯を独特の語り口で叙したユニークな自伝。著者は勝左衛門太郎惟寅(俗称小吉,号夢酔,勝海舟の父親)。1843年(天保14)の自序がある。幕末の下級幕臣の生態が活写されていておもしろいが,本人および海舟生前は刊行されなかった。雑誌《旧幕府》連載で世に紹介され,改造社版《海舟全集》第9巻に収録されたが誤読が多く,その後の刊本も同じ誤りを踏襲している。自筆本は戸川氏蔵。【松浦 玲】

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